①散布溶液の作成
OAはミネラルです。散布時は下記の表に基づき、規定量の水とOAを混ぜ合わせ規定面積に散布して下さい。
使用場所 | 水:OAの量 | 1㎡当たりのOA量 | 規定面積 |
---|---|---|---|
芝生・灌漑用地 | 400㍑:10㍑ (40:1) |
約25cc | 約400㎡ |
踏圧等による 圧密状態の土壌 |
400㍑:20㍑ (20:1) |
約38cc | 約400㎡ |
土壌の膨張止め | 400㍑:20㍑ (20:1) |
約50cc | 約400㎡ |
*使用場所や土質によって散布量も異なりますので、事前テストを行うことをお勧めします。
②散布
(注) 高温時は、土・芝の表面を湿らす程度に事前に散水してから散布して下さい。
③効果
④使用上の注意
添付しているFOS(OA)実験結果は、イチゴ生産時期にカリフォルニア大学南海岸リサーチ&エクステンションセンターで行われたものです。
9月3日、それぞれ面積を4.5m×1700mとした4つの小区画を作り、ラベルに表示してある通りにFOS(OA)を散布した。
水:FOS(OA)=20:1の比率で希釈。
全く処理されていないと同様の4つの苗床の小区画を作った。OA散布後、約3㌶の水を、マイクロスプリンクラーを使って苗床の全体に散布した。
10月中旬、肥料と管をつけたドリップ灌水器を苗床に設置した。そしてイチゴ栽培業者が40本のイチゴの苗をそれぞれの区画に11月1日に植えた。
イチゴの収穫は次年2月8日に始めた。生産量データは2月8日~6月28日迄で合計24回の収穫から集計された。この期間、イチゴは週1・2回収穫された。そして、それぞれの小区画での収穫につき、その全体の生産量・イチゴの平均サイズ・外観・硬さが測定された。イチゴの生産量・サイズ・外観・硬さはすべての収穫時期の物が測定された。同様にそれぞれ月に1回という間隔で測定された。
処理区との統計による違いは、T-テストを使って測定された。Pの0.05あるいはそれ以下という値は、処理区の統計上の重要性を指し示している。処理区はイチゴの平均サイズ・外観・硬さの違いはなかった。結果は以下の通りである。
処理区との生産量の統計の違いは、2月のみ観察された。すべての生産量でOAはコントロールより約134トレイ/ha多いという結果だったが、個々の小区画の生産量において大きな違いがあったので、トータル生産量の差は重要ではなかった。
この研究の結果は全体の生産量の変化がないことを表しているが、FOS(OA)はイチゴ栽培業者の生産量を増加、又、成長を早くさせる可能性があることを表している。
例によってカリフォルニアの早い時期のイチゴは高い評価で引き取られている。
その為、全体の生産量は影響を受けていないが、ヘクタール当たりの総収入はFOS OAを使用することによって増える可能性がある。
追加実験で、もっと早い時期にイチゴを植える事を(一般に10月1日~8日は南カリフォルニア地方ではイチゴを植える時期)実施されるべきである。
Kirk D Larson,Ph D
Assistant Pomologist
U.C South Coast R.E.C
①汚染源対策技術(汚染物質濃度が高い部分の除去・無害化)
技術 | 内容 | 問題点 |
---|---|---|
溶解固化 | 高電圧により土壌からジュール熱を発生させるなどして溶解後、固化させる(原位置ガラス固化など) | 固化後の生成物(移動する場合) |
物理的固化 | 水ガラスやペントナイトなどを土壌に注入して固化する | 注入する薬剤による二次汚染に対する注意が必要 |
掘削・囲い込み | 汚染土壌の周りを不透水性のプラスチックシートや粘土などで囲む | 耐久性のある材料が必要 |
掘削・化学処理(重金属) | 薬剤を投入して、汚染土壌を酸化、還元、中和することにより無害化する | 有機汚染物質には不適 |
堀削・洗浄 | 汚染土壌を堀削し、水または洗浄液にて洗浄処理を行うことにより無害化する | 洗浄に使用した洗浄液の後処理が課題 |
真空抽出法 | 真空ポンプにより土壌間隙の空気の移動を加速し、汚染土壌ガスを抽出する | 抽出したガスの洗浄が必要 |
地中壁 | 地中に壁を設けて汚染地下水の流れを止める | 壁の材質と汚染物質の相性に注意が必要 |
②汚染拡散対策技術(広範囲にわたる汚染地域の浄化)
技術 | 内容 | 問題点 |
---|---|---|
バイオ・レメディエーション | 土壌中に生息している微生物を活性化、または新たに菌を注入して無害化する | 高濃度では菌が死滅 |
地下水揚水 | 揚水や帯水層への水注入により地下水位の分布を制御し、汚染地下水を揚水する | 広範囲な低濃度汚染の場合、揚水後の水処理の効率が悪く、コスト面が課題 |
化学処理(有機汚染物質) | 薬剤を投入して、汚染土壌を酸化、還元、中和することにより無害化する | 有機汚染物質への適用可能な実践的方法はまだ検討段階 |
(注) 「日本における土壌・地下水汚染が及ぼす環境リスクと対策」(日本総合研究所)よりエコビジネスネットワークがとりまとめた
上記は汚染土壌の浄化処理方法ですが、①の方法は広い面積では不可能です。又、
コストが高すぎて需要はほとんどありません。
米国で既に16年前から②のバイオ・レメディエーションが安全でコストが安いと言う事で最もポピュラーな方法として使われています。又、ゴルフ場をはじめ、広い面積もカバーできます。
過度の農薬使用からFOSの市場が広がると思います。
塩害のある土壌の処理
特別に2回に分けて散布処理します(普通1回で使用する量を2回に分けて散布)。
1回目の散布:全体の量の2/3を散布
2回目の散布:1回目の散布1週間後、残りの1/3を散布します。
2回に分けて処理するのは、土壌表面に塩分が付着している場合です。
FOS(OA)は土壌をすばやく開き、浸透性が優れているので、1回の散布では土壌の下の方まで浸透します。そこで2回目の散布をする事により、土壌の上部1/4の部分の塩分を取り除くことができます。
2回に分けて散布することが困難であれば、1回目の処理後、状態を観察し、塩分が現れていなかったら2回目の処理は必要ありません。
4~5年過ぎると再度処理が必要になってくると思います。というのは、地盤沈下の為に高い土地から低い土地へと塩分が流れ、蓄積されるからです。もし、塩分の高い化成肥料を使い続けたり、灌漑水に塩分が含まれていたりすると、何年間も汚染されているので、FOS(OA)を継続的に使用して下さい。
松枯れの処理
農薬の散布によるマツクイムシの死滅処理では十分な効果が得られない、という事は米国では既に言われている事です。すなわち、マツクイムシ自身が長年に渡り、農薬に対する抵抗力を持っている為です。
当社の製品は土壌のコンディションを整える事により、水・空気・栄養をより吸収し易くし、害虫の影響を受けにくい「健康」な状態に戻します。すなわち、松自身が「健康」であれば、マツクイムシに葉を食べられても、すぐに新芽を出し枯れることは少ないのです。
大気汚染・異常気象・酸性雨・排気ガス等、様々な現状の環境汚染により、松枯れが引き起こされていると言う事を認識すべきであり、こういった環境でも成育していくような「元気」で「健康」な松にすることが最良の松枯れ対策と言えます。
日本では、松枯れはマツクイムシによるものと判定され、政府(林野庁)では、20年前から農薬の空中散布を実施していますが、改善されるどころか、松枯れは日本全域に渡って発生するようになっています。
この20年の環境汚染により松の病体化の改善に目を向けるべき時代が来たと言えます。
処理方法
土壌の農薬除去処理
※この土壌の表面の「乾燥」と「十分な散水」を繰り返すことが、効果を上げる重要な作業のポイントです。
デサートサンド公園の樹木
Larry Rhoten 様
FOS(OA)に、粒状の有機肥料と液体肥料の両方を伴用して使用し、樹木に散布テストした結果、次のような結果を得ました。
御社の商品を紹介して戴いた事を感謝すると供に、近い将来、御社の商品を利用できる事を楽しみにしています。
又、野球場で使用するようにとパームデールリトルリ-グに寄付された商品は、バ-ム公園の施設で私のメンテナンススタッフによってしっかり観察し、報告をしたいと思います。
そしてその報告書は、私たちの公園メンテナンスプログラムと伴用して御社の商品を使用する事を決定する為に使用されるでしょう。
George A. Upequi
Park Maintenance Supervior
最終報告書
デモンストレ-ション(現場#2)――デザ-トサンド公園の樹木
はじめに
このデモンストレ-ション(対象#2の樹木)は、デザートサンド公園にある4本のオークの処理を含め、パームデール市の公園サ-ビスとデュートレル社との間の同意のもとで行われました。
このデモンストレーションは、8月に実施される樹木の処理とあわせて、6月末に検討されました。
処理対象場所の樹木とコンディションの説明
公園の入り口でメインビルディングの前のコンクリート歩道に植えられている4本のオ-クが、FOS(OA)と100%自然有機肥料[葉に散布する液体魚肥料(5-1-1)と土壌処理としてのバクテリア土壌カルチャーの入った粒状有機肥料(7-3-1)]を処理の対象として選びました。厳しい暑さによる影響とそれが原因で起こる土壌の脱水状態の為、これらの樹木は確かに危険な状態でした。
樹木#1(ビルのすぐ側に植えられている)は、かなり葉が落ち、外気によるひどい影響と土壌の脱水状態により弱っていました。樹木#2と#3は#1よりも多くの葉をつけているが、厳しい暑さによる影響も受けていました。又、樹木#4も同様に厳しい暑さによる影響を受け、脱水状態でした(この樹木#4の葉のコンディションは#1と#2の間くらいの状態)。
これらの樹木は、衰弱したコンディションで脱水状態の為に、水や肥料を与えるという通常の手入れではどうしようもなくなっていました。この4本の樹木は、画期的な処理方法が見つかる前に、きっと枯れてしまうだろうと考えられていました。
葉が落ち、枯れてきた為、根の成長の低下と状態の悪化が推測されました(新しい根が育っていないのは明らかでした)。土壌を調査してみたところ、土壌中に有機物質や微生物の存在が見られませんでした。その上、保水性が悪く水が根に充分行き渡っていないと思われました。
デザ-トサンド公園の樹木の処理(8月)
この処理は、樹木の成長促進と樹木を丈夫にさせるという目的で行われました。このような樹木の改善は、厳しい暑さの影響を受けても生育できるというコンディションに加え、新たに新芽を成長させる必要性がありました。FOS(OA)は樹木の周りの土壌浸透性を高めるために使用されました。又、この処理は、樹木の健康状態を改善させる手助けをしながら保水性も高め、土壌が中性になるようにpH値を調整する手助けもしました。
有機液体魚肥料は、葉による素早い栄養分の吸収・保持を促進します。粒状有機肥料は、土壌に微生物を増加させ、根に栄養を与えます。これらの微生物は、肥料と土壌中の有機物質の分解作用と樹木の消化吸収作用にとって不可欠です。
この結果、良質の微生物が増加してきたので、土壌中の栄養分が少しずつ行き渡り始めました。土壌のミネラルになる化学肥料によって散布された栄養分(樹木にとって必要)でさえこれらの微生物によって浸透していきました。
対象:マンザニタハイ公園の土壌改善(現場#1)
デザ-トサンド公園の樹木処理(現場#2)
改善テスト概要
ロケ-ション(現場#1):マンザニタハイ公園
場所の説明
1.6haの広さの公園で北側の角にあたる、ほぼ四角い場所がテスト場所として設定されました。このテスト場所は13.5㎡低木林を含み、合計810㎡あります。
状態の説明
この場所には10本の樹木と前方に何本かの低木が植わっています(図参照)。又、ピクニック用コンクリートテーブルが2つあります。この場所にある草は、公園の構成・植物の健康等にも効果を発揮します。
現状クロ-バ-で覆われたいくつかのグリ-ンの場所がありますが、グリ-ンの多くは黄緑色になり、すこし黄色くなっているものも見られました。
公園の南側の角にあたるピクニック用テ-ブルがある場所は、肥沃度・水の浸透性がかなり悪化していました(保水性が欠けたハードパン状態に似ています)。
実験概要
場所全体は、セクションA(南側)とセクションB(北側)を含め、東西で半分に分けられます。東側は直接目で変化を観察できるように処理区として使用されます。東と西を分けるラインは2本の木の棒を立てました。
処理概要
場所#2(デザ-トサンド公園)樹木のみ
デザートサンド公園の4本の樹木は、FOS(OA)による処理が必要でした。4本すべての樹木にFOS(OA)処理に続いて有機液体肥料を散布します。その内、#1と#3の樹木には粒状有機肥料も散布します。
樹木の説明
4本の樹木すべてに、暑さと脱水状態による影響が見られます。樹木の成長に限界がきていて、樹木に備わる普通の健康が損なわれています。
図:テストエリア デザートサンド公園
デモンストレーション――デザ-トサンド公園レポ-ト
処理
処理の結果は次の通り
結論
デュートレル社によって行われたデモンストレーションによると、FOS(OA)は有機液体肥料や粒状有機肥料とうまく結合して、樹木の成長を促進し、改善させることに成功し、土壌改良システム(FOS(OA)・有機液体肥料・粒状有機肥料)は樹木処理に成功しました。そこで、樹木の健康さが重要な公園やその他の場所に植わっている樹木のメンテナンスに使用されるでしょう。
パームデールの公園で、樹木や草木の成長に重要な微生物の数を増加させ、コンディションを改善するために土壌改良システムを取り入れることを推薦されました。この処理は、樹木・花・低木を美しく健康に、そして長く保つために必要な処理です。
FOS(OA)を使用することにより、保水性も高まり、公園管理業者はそれを実感できるでしょう。
ネマトデス
ネマトデスは、塩分・殺虫物質・その他化学物質を含んだ不純物を伴った土壌に多く出没する小さな円い虫の類です。これらの土壌は普通の土壌の状態とは違い本来存在すべき微生物の数を維持する事ができません。状態の良い土壌は1g中に400万のバクテリアと100万の菌、2,200万の放線菌、30,000の藻、その上ミミズのような良い多種類の生物を含んでいます。
残念ながら、農業において化学物質の長期間の使用は、特に化学肥料は色々な種類の塩分を土壌に蓄積してしまいます(クロライド・ニトロゲン・カルシウム・アンモニア・アイロン・マグネシウム・マンガン・殺虫物質)。これらの塩分・農業用化学物質は土壌中の生物に対して有害です。その上、バクテリア・放線菌・藻は消え、ネマトデスのような寄生虫が発生していくのです。
潅水や適量の降雨(年間1m以上)は、塩分の増加による土壌への悪い影響を減らすことに役立ちます。しかし、潅水は塩分・殺虫物質・ネマトデス・その他寄生菌を含んだ川の水を使って何度も再利用されています。この潅水は再び土壌に寄生菌がはびこる可能性があります。
多量の塩分の集団は、新芽にダメージを与え、外側の皮が破れる原因になります。これにより、ネマトデスや他の土壌寄生菌が根に侵入し易くなります。根は寄生虫が寄生するのを阻止する部分へ伸びていきます。植物への被害は、活発な多種多様な寄生虫に餌を与える役目をし、結果として品質・生産性の低下や低い収穫を招きます。
ネマトデスの侵入への対処は、次に述べる限られた成功例しかなかった。
1.煙で土壌をいぶし、殺菌する。そしてネマトデスや他の寄生虫を排除する。
残念ながら、この方法は本当に取り除きたい“高塩分”や“化学物質”に作用することなく、土壌中の植物や生物をすべて殺してしまいます。この段階では、土壌は、再びネマトデスや寄生菌が出没する可能性が大きく、水や空気、器具により運ばれてきた病原菌が入り寄生します。
2.化学殺菌
これは有効な方法ではありません。それだけでは現存する問題に新たな害を加える事になりかねません。
3.積み肥
積み肥の養分は、微生物の数を保ちます。そしてネマトデスからの被害を短期間で回復させます。なぜなら、積み肥中のバクテリアの存在は、ネマトデスの数を減らすからです。しかし、この効果は短期間しか続きません。なぜなら、高塩分がまだ存在していて、徐々にバクテリアを死滅させるからです。
新しく利用できるテクノロジー
「土壌再生システム」という名のもとで、開発されてきた新しいテクノロジーは、土壌を汚す塩分の完全な除去方法です。塩分濃度の高い土壌は“死にかけた土壌”と考えられています。なぜなら肥料を利用し、窒素を高いレベルに増加したとしても生産力は年々落ちる一方だからです。本来の正常な土壌にするためには塩分を排除する事・有機体の中に栄養分を供給する事・そして土壌のバランスを再生する為の栄養を補充する事です。
FOS土壌再生システム
このシステムは、「有害な物質を排除する」・「土壌を良い状態に治す」・「穀物を育てる」という3つのはっきりとした目的の為に開発されました。
この土壌再生システムは、利用の方法次第で1年~3年以内に土壌を生産性の優れた土壌に戻します。生産コストは下がり、植物の健康は改善され、生産高は増え、質も向上し、農場は利益を取り戻すことができます。
作成&筆者:Darrell Bragg, Ph.D.
農業コンサルタント
土壌再生システムはオレゴン州東部とアイダホ州西部の濃色の果物、野菜を生産している地域を調査することにより研究開発されました。
私たちは高いpH・アルカリ・硬い表土・ハードパンを含む土壌問題の数々を調査しました。又、生産者は年々、より高濃度の窒素肥料を使用しているにも関わらず、生産量は減少しています。土壌再生システムとは3つの基本的な要素から成っています。
土壌再生システムとは、土壌に高いpHやその他の問題をもたらす塩分を増加させてしまう化学物質の使用が原因で発生する土壌問題を排除する為に研究し、確立されました。再生不能の状態の土壌では、優れた生産性の為の処置が、逆に土壌からの有用な栄養分をも減少させてしまいます。
この土壌再生システムは、FOS(OA)、有機肥料・液体肥料の併用方法で土壌の状態を1~3年で元へ戻し、生産性を向上させます。
サトウダイコンでの結果
サトウダイコンを使った最初の土壌再生システムの実験では、まず、1992年の収穫時期の場所を調べました。実際、調査は主な生産収穫後に行ないました。夏でも通年よりかなり低い気温は、予期していたサトウダイコンの生産量、サトウ含有量の減少を引き起こす原因となり、多くの農業従事者によって生産されたサトウダイコンのサトウ含有量が13%をわずかに上回るか、わずかに下回るかという低いアベレージとなった。
農場で使用された土壌再生システムの結果は、生産高が平均しなかった為に、我々の期待に反するものとなりました。しかし、調査結果は、サトウ含有量は17%~18%という統計が報告されています。
今回は農作物の一部分だけに土壌再生システムを利用しました。
通常の処理が行われた他地域では、13%よりわずかに多いサトウ含有量を収穫しました
(OA・ペレット状有機肥料・液体有機肥料は使わない)。
生産者の検討の結果、生産者は土壌再生システムを使用しなかったら、サトウダイコン収穫において経営は欠損をだしていただろうという事を指摘されました。サトウダイコン収穫において、一部の17~18%のサトウ含有量は、結果としてわずかでも利益を得ることは確かです。
土壌に塩分を含み、更に化学肥料を供給したアイダホ地域は完全に灌水されました。
FOS(OA)は土壌に含まれる塩分を減らし、排除しました。硬い表土も消え、浸透性と保水性が改善されました。そして、これからの利益はペレット状有機物を伴ったOAと液体有機肥料を供給することによって得られます。また、土壌から栄養分を送ることにより土壌の状態が改善されます。そして塩分なしで有機物質から栄養分を補充することが出来ます。
その結果、土壌は微生物やミミズ等が生存する状態へ戻ります。本システムで改善された土壌の利益はこれからの生産では一番重要な要素です。
Darrell Bragg, Ph. D.
バイオケミカルコンサルタント
土壌中のダイオキシン除去に関するテスト報告書はありませんが、ダイオキシン汚染を除去するのに効果的だったという報告はいくつか受けたことがあります。
ラスベガス近くのハイウェイ沿いにあるデパートからの電話報告によると、道路脇の雑草を処理するためにダイオキシンを散布しました。その6年後、そこに植木を試みましたが何も育ちませんでした。そこで、OAを散布し、その45日後に植木をしたら、育ったと言うことです。
これは化学的なテストではありませんでしたが、OAがダイオキシン除去に効果があったということを示しています。
又、Dr. Fortsonがベトナムでダイオキシン除去に成功したという報告も受けました(枯葉剤の後処理)。
私たちは、PCB1254とPCB1260の除去に成功しています。これらは除去するのがとても困難な汚染物質です。同じ様な効果を得たという報告を多く聞いています。これは、OAダイオキシン除去に効果があり、OAをこの分野で利用できる大きな可能性があるということを示していると思います。
OAがダイオキシン除去に効果があるかどうかを見るテストは非常に簡単です。
21日後にダイオキシンが全て除去されるとは思いませんが、かなり減少すると思います。
ダイオキシンが規制されている量に減るまで何度もテストを続ける事ができます。
上記の処理では土壌の表面から1mの深さまでしか効果がありません。もし、汚染が深い所まで浸透しているなら、その土壌を全て掘り起こし、地面から高さが1m以下になるように広げ、OAを散布して下さい。1度ダイオキシンが除去されたら、掘り起こした場所に土壌を戻します。
バイオ・レメディエーションの為の商品
バイオ・レメディエーションの方法は複雑なので、技術訓練を受けた者が試みなければなりません。商品は研究をしていく上で最も重要な要素ですが、商品を供給するのみならず、私達は専門的な作業についても説明します。
私たちの商品は、あらゆる環境下でのコンディションの改善と即効性のある自然の力を引き出す商品なのです。
次項からは、この分野にすでに関与している会社に提案できる、商品の利点・長所について簡単に述べています。
バイオ・レメディエーションの解釈
バイオ・レメディエーションとは
「微生物を使って有害な物質を無害の化合物に変化させるというプロセス」です。
バイオ・レメディエーションは、化学流出物や有害な廃棄物を処理するという事において、最も期待できる新しいテクノロジーの一つです。私達はこのテクノロジーを改善していき、多くの場所でテストを行ってきました。そして、バイオ・レメディエーションを取り入れることにより、廃棄物処理場を浄化してきました。
バイオ・レメディエーションとはどちらかといえば、頻繁な浄化用として考えられているので、私達の商品とテクノロジーはもっと役に立つものになります。又、この新しい改善は、通常、継続的に行います。
バイオ・レメディエーション(微生物との関係)
バイオ・レメディエーションは、有害な化学物質の害を減少し、あるいは無害な化合物に変化させる為に、バクテリアのような自然に発生した微生物を使用します。
全ての有機物が生きていくのと同様に、微生物は生きる為に養分(窒素・リン酸塩・少量のミネラル)・炭素・エネルギーを必要とします。微生物はそれ自身が成長する為のエネルギーを確保する為に、色々な有機化合物を分解していきます。
FOSは、石油炭化水素を養分とエネルギー源として利用し、それらを二酸化炭素・水・脂肪酸から成る無害な物質に変えます。バイオ・レメディエーションは微生物の成長を促進させることによって汚染物質を減少させ、それらを無害な物質に変えるという自然のプロセスを利用しています。
FOSを添加する事により、微生物が活動し易い環境になると、微生物は汚染物質に接触し、エネルギーを確保する為にこれらの物質を分解します。これらの微生物は、殺虫剤や化学溶剤のような合成された(人工の)有機化学物質を含む有機廃棄物を減少させます。
どのようにFOSが生分解のスピードアップを行うか
バイオ・レメディエーションに一番適した汚染化学物質と場所はどこか?
色々な物質の中には、化合物や自然の特性を利用して他の物より簡単に腐敗して、土に還元できるものもいくつかあります。
バイオ・レメディエーションに属する化学物質は以下の通りです。
バイオ・レメディエーションは約25年間に渡って石油製品や炭化水素を減少させてきました。それは毎年10,000~15,000トンのオイル流出の処理に対して効果的な技術になり得ます。又、米国の地下にある石油貯蔵タンクや暖房用オイル、その他の物質の約15%が漏れていると言われています。5年から10年経つと地下タンクはもっと漏れていきます。
バイオ・レメディエーションはこういった土壌や地下水を浄化するのに適しています。
バイオ・レメディエーションを利用することで、森林を保護することが期待できます。現在アメリカで森林を保護する為に、200種類以上の化学薬品(発癌性物質として知られる物質を含む)を混合したクリオソートを年間495,000トン以上使用しています。
クレオソートは、しばしば貯蔵タンクや森林を処理した場所から洩れ、土壌や地下水に浸透して行きます。微生物はクレオソートの中に含まれる多くの化合物を減少させることができます。
現在バイオ・レメディエーションプロジェクトはEPAのRCRA・CERCLA・USTのもとで浄化されている100以上の場所を対象に、考案・計画・実行されています。
このバイオ・レメディエーションプロジェクトの数は、より改良されたバイオ・レメディエーションの技術が、有毒な物質の数の増加に対して適用する方法として増えていくでしょう。
バイオ・レメディエーションの利点とは?
バイオ・レメディエーションをより良くする為にやってきた事は?
本来の状態に戻す処理
本来の状態に戻す処理というのは、土壌の表面と表面下の改善の両方を行うことです。土壌表面の改善では、FOSは微量の水から別の有効な酸素源を作ります。そして空気中からすぐに酸素が作られるように土壌を開いていきます。表面下の改善では、水が汚染物質へ浸透することによって酸素が供給されます。
FOSを使用した土壌表面(深さ120cm以下)のバイオ・レメディエーションは、特別な微生物のパッケージを50㎡の範囲に散らし、(OA)原液4㍑を20倍の水で希釈し、50㎡の範囲の表面に散布して行なわれます。そして、水たまりができる位豊富に散水した後、土壌の上部1/4部分が乾くまで乾燥させます。この作業をもう一度繰り返します。少なくとも20cmの水が表面に注がれるまで、散水~乾燥の作業を繰り返します。
(注)通常、正しい量を散水する為にタイマーを使用します。しかし的確に湿らす~乾燥の作業が繰り返されるようチェックしなければなりません。
自然に発生する微生物は蒸発する汚染物質を減らすことができます(固体や液体からガスに変わります)。私達は、浄化効果を改善する為、海岸の油分に適用される特別な微生物を持っています(似たような微生物が“アラスカのオイルの洩れ”に使用されています。これは海岸線のオイルを処理するのに、物理的な浄化方法を用いるより、もっと効果的です)。
FOSを使用した土壌表面下のバイオ・レメディエーション(深さ120cm以上)は、通常、汚染されている所の深さまで穴を掘ります。バイオ・レメディエーションにおいては、土壌の上部を、穴を掘る7日前に湿らす~乾燥の作業で繰り返し、処理することが望ましいです。これは穴を掘り易くするだけでなく、土壌表面に空気をさらし浸透性も高めます。
穴の大きさは直径20cmかそれ以上で、中心でせいぜい深さ180cmにします。そして特別な微生物のパッケージを穴の中に流し込み、次にすぐに15倍の水で希釈した(OA)を流し込みます。
穴の上部から20cm以内のところまで水を入れ、混ぜ合わせます。浸透させる為に約4時間放置します。そして穴を再び水で満たします。この水を加える作業を5日間続けます(タイマーを使って正しい測定ができます)。乾燥させる為に48時間放置し、また別の特別な微生物のパッケージを加え、先に示した通り7日間水を加え続けます。
7日間この作業を繰り返し、微生物を加え、48時間乾燥させます。この時に分解された汚染物質の量をテストすると良いです。
効果的な結果が得られるまで、上記の作業を繰り返します。
(注)地下水面は改善されるはずですが、汚染場所が180cm以下までしか改善されてなかったら、この問題を解決し、情報を得るために現地の代理店に連絡してください。
浸透の深さをコントロールする事は、正しい指導を受ければ簡単な事です。
一般的なコメント
有害な廃棄物の自然のプロセス-環境問題専門家が重要視したもの
一般的に、科学者団体は、バクテリアがオイル洩れや、その他有機化合物のような多くのやっかいな廃棄物類を食べ尽くしてくれると認識しています。又、それらを脂肪酸や水、二酸化炭素のような、無害な物質の単純な成分に変えることも認識しています。
バクテリアは、石油炭化水素を分解する事に対し、最も効果的と考えています。特に、重たく粘土の物質を形成する長い炭素連鎖とは対照的な、短い連鎖でできた物質の分解です。固く、しっかり結合した複雑な化合物は分解しにくいです。そしてポリ塩化ビフェニールの多くはこの種類に属しています。1992年9月号のフォーブスという雑誌に、「21世紀には、バイオ・レメディエーションが主なテクノロジーになるだろう」と掲載されていました。
私達は、バクテリアの自然な活動を促進させる商品だけでなく、現在では、とても困難な問題を処理する為にいくつかの選び抜かれた微生物を使って研究しています。これらの“特別な微生物”は、すでに農場テストで非常にすばらしい結果がでています。そして、さらに困難な問題の為に、研究を続けるつもりです。
私達は、微生物と廃棄物を接触させ、廃棄物を分解し、土壌の中の良い状態を維持する為、特別生物反応装置も設計しています。
しかしこのテクノロジーを発達させるには、莫大な費用がかかる為、私達は可能な適用性の何分の1かだけを試みています。
私達の第一の目的は“自然環境の中に悪影響を及ぼす廃棄物を除去すること”です。
“FOS”は、環境問題にかなり有効な影響を与えるユニークな商品として広く認められています。私達は、科学の原理に従った指導を受けた生物学・生化学・バイオ資源工学・電気工学・農業分野の専門家のチームを持っています。
FOS(OA)を利用して効果的な処理が出来る一般の汚染物質
燃料・油質土壌・クレオソート・ペンタクロロフェノール
使用者からの質問と基本的な解答
1.養分・水分・温度・酸素の量をどうやって維持するのですか?
2.サルファー・重金属等の濃度によって処理方法は影響を受けますか?
今までの試験結果では、ほとんどの濃度に対して対応します。大切な事は、微生物が活動できる環境を得る為に、土壌のコンディションを変えることです。
3.どんな物質がこの技術を使って一番効果的に消滅させられますか? 又、一番効果の遅いものは何ですか?
-効果のある物質-
-効果の遅い物質-
4.どんな物質が発生しますか?
主に、二酸化炭素・水・脂肪酸から成る無害物質です。
5.このプロセスをコントロールするにあたり、必要な特別な事前の準備・対策はありますか?
一般的にこのプロセスは有害な化学物質を無害な化合物、あるいは害を減らすバクテリアのような、自然に発生する微生物を利用する自然なプロセスなので、特に必要な事前の準備はほとんどありません。
私達の商品は無害なので、使用上の危険性はありません。使用場所の調査は、その場所に汚染物質が含まれているかを明確にする為に行なわれる必要があります。私達のプロセスは浸透の深さやその他のコンディションをコントロールすることができます。
(注)すべてのプロジェクトにとって使用場所の調査が事前に行われる事が望ましい。
その他のデータ
(OA)を埋立地で使用する場合の最適な方法は、廃棄物の上に土をかぶせ、そこに散布した後、散水を行う方法です。徐々に層が形成されていきますが、これが通常の埋め立ての処理過程です。
(OA)の埋立地への使用方法として、すでに堆積が出来上がっている場所への散布があります。(OA)の散布により、ガスの発生を抑制し、分解作用を促進します。
(OA)がもたらす劇的効果
(OA)を散布すると、劇的な効果が自然にもたらされます。
埋立地での(OA)の使用
今日の社会で各国が最も懸念している問題の1つに、「埋立地へ投下している膨大な量の廃棄物の処理をどうするか」という問題があります。全ての廃棄物を貯蔵できるスペースは、ますます少なくなってきており、これら埋立地に投下される廃棄物がもたらす問題の解決策が強く求められているのが現状です。
公害が水源へ及ぶのをくい止め、埋立地で発生する引火性ガスを処理する手段が求められています。問題解決が手遅れにならないよう、今対策を講じなければなりません。
分解作用
分解作用(有機物質を自然に元素の状態に戻す作用)は、通常、数ヶ月、数年もの長い時間を必要とし、全く行われない事もしばしば見られます。古くから存在している埋立地でテストを行ってみたところ、この埋立地から採取した肉やその他の廃物は、ほとんど分解されないままの状態でした。
これ以外にも、埋立地固有の問題として、蝿・蚊・ねずみ・悪臭の発生等があり、難問が山積みとなっています。又、メタンガス(廃物から自然に発生する引火性ガス)も大きな問題となっています。これらの問題の為、埋立地はここで働いたり、この周辺に住む人にとって、非常に危険な場所となっています。
(OA)を使用する事により、埋立地では、廃物の分解作用が促進されます。(OA)は分解に必要な酸素を供給し、有益なバクテリアを発生させるばかりでなく、水の通りを改善する事により、これらのバクテリアによって生み出される不要の残滓を洗い流してしまいます。
このように(OA)は、土壌の状態を改善し、水と空気の通りを良くします。埋め立てに用いられる土壌は、最近では他所から運ばれてくるものがほとんどです。これらは組成もバラバラで、品質的にも埋め立てに適した土壌であることは少なく、有機物質の含有量も低いことが多いのです。
(OA)を表面部分に使用した埋立地で、科学的なテストを行ったところ、劇的な効果が観察できました。(OA)散布後、散水を行った場所では、水が空気を伴いながら、土壌内へと浸透していきました。この水が土壌内へ浸透していくにつれ、(OA)の散布によりもたらされた78の複雑なイオンの形態をした元素のイオン化(各土壌粒子を分解し、元素と反応させる)が促進されました。これによって、土壌内の水は、自由に動きまわり、水が下方へ移動するにつれて、外部の空気も共に土壌内へと侵入していきました。このようにして土壌内部へもたらされた空気中の酸素は、嫌気性バクテリア(酸素の存在なしにバイオプロセスをつかさどる)を好気性のバクテリア(酸素を介在させてバイオプロセスをつかさどる)へと転換させていきました。
メタン及びその他の引火性ガス
(OA)は、既存の嫌気性バクテリアによるバイオプロセスを好気性バクテリアによるバイオプロセスへと転換させる事により、ガスを生化学的に酸化させ、引火性ガスの発生を抑制します。好気性の状態へとプロセスを転換する事により、処理に要する時間は短縮されます。有害なガスの発生は抑制され、全般的な分解作用が効率的に進行します。
(OA)はこれ以外にも、毒性物質の水源への流入をくい止め、埋立地の管理にまつわる種々の問題を解決する強力な手段となります。
OA施用テスト報告書
テスト実施者 | 株式会社 マイクロウェーブアブソーバー(羽根田) |
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テスト協力 | 神宮司庁 営繕部 (株)ジャパンフェアコーポレーション |
施用場所 | 伊勢神宮・外宮菖蒲園 |
施用日時 | 1994年11月10日 |
施用面積 | 外宮菖蒲園 約2,000㎡ |
施用方法 | FOS(OA)5本(1本約19㍑)を水で20倍に希釈し、タンク車にて散布。 その後十分な散水を実施。 |
施用業者 | 日産緑化(株)大阪支店 |
テストの目的 | 1994年6月は、菖蒲のシーズンであるにも関わらず、ほとんどの菖蒲が3~4年を経過している為、背丈が低く、花もちらほらで、極端な連作障害が発生していた。外宮菖蒲園は別紙の写真にもあるように、池の中にあり、土の入れ替え、天地返し等の通常の菖蒲園で行う連作障害防止の作業は困難であり、又、株分けも1994年は行われなかった。従って、(OA)散布のみで連作障害に効果があるかどうかを今回、神宮司庁の承認・協力を得てテストを実施した。 |
テストの結果 | 写真の通り、3~4年経過した菖蒲も背丈が伸び、満開となった。1994年6月の写真がないので、写真での比較はできないが、神宮司庁の方でも、大変満足を戴き、FOS(OA)の宣伝に本資料を作成し、使用しても良いとの承認を得ました。 |
(OA)散布前 | (OA)散布後 |
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OA施用試験概要
試験地 | 兵庫県穴栗郡山崎町高所字浅谷621 播州山崎花菖蒲園内 春日圃場24 |
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試験目的 | OAによる連作傷害の防止 |
供試作物 | 早咲き花菖蒲の混合を植え込み |
試験期間 | 1992年8月28日~1994年6月2日 |
試験方法 | OA施用区と未施用区との比較 |
試験担当者 | 山口正美所長 三木秀敏 |
試験区の設定 | ![]() A区:アズミン散布。トラクターによる耕運。 B区:アズミン散布。客土した後、ユンボによる天地返しを行う。後はA区と同じ。 C区:OA散布。客土した後、ユンボによる天地返しを行う。後はA区と同じ。 D区:OA散布。トラクターによる耕運。 |
OAの調整 | OA=1:20の比率にて希釈し、施用。 |
備考 | アズミンはトラクターで耕運する前に、OAはトラクターで耕運した後に、花菖蒲を植え込む前に散布した。圃場内の花菖蒲はすべて同じものなので、簡単に比較ができるものと思われる。B区の一番北側の1列は花菖蒲を植え込んだ後、その上からOAを散布してみた。 |
連作障害 | 花菖蒲は3年間で障害を起こすため、3年毎に土壌の入れ替えを行っています。又、連作障害をできるだけ防止するため、毎年ユンボを使って土壌を掘り返す(天地返し)作業を行っている。 |
試験結果報告
OA施用後、約2年目の1994年6月2日に、施用区・未施用区の写真撮影を別紙の通り実施し、本報告書に添付しております。
山口所長及び担当の三木氏のコメントとして「今回の2年間の試験結果より、連作障害にOAは効果を発揮する」と言っても良いでしょう。
今回の試験地は3年経過しており、今回は土壌を入れ替える予定でしたが、それどころか他の1年目、2年目の土壌に咲いている菖蒲よりも背も高く、花も大きいので、このまま4年目は土壌を入れ替えないで経過を見るつもりです。又、散水量についても比較にならない程、他の土壌より少なく、管理が非常に楽になったと言えます。
![]() A区 無処理区 1993年10月19日 植え込みの間が歩ける程の間隔があいている。 菖蒲の高さを比較する為、スケールを立てている。 |
![]() B区 無処理区 1993年10月19日 植え込みの間が歩ける程の間隔があいている。 菖蒲の高さを比較する為、スケールを立てている。 |
![]() C区 処理区 1993年10月19日 菖蒲は早咲きのものとの混合を植え込んでいる為、背丈が元々不揃いで単純な比較は困難であるが、A・B区に比べ良好である。 |
![]() D区 処理区 1993年10月19日 菖蒲は早咲きのものとの混合を植え込んでいる為、背丈が元々不揃いで単純な比較は困難であるが、A・B区に比べ良好である。 |
![]() A区 B区 無処理区 1994年6月2日 |
![]() C区 D区 処理区 1994年6月2日 |
![]() ① 写真中の白い部分が固化剤(セメントのようなもの)。土と混合し、土壌を固めるもので、深さ1.2m程の処理をした土壌にてテストを実施した。 |
![]() ② 第1回目処理 OAを1.5倍の水で希釈し、土壌に散布。但し、通常の土壌と違ってかなり硬い土壌なので、周りを囲い、外に流れないように散布。 |
![]() ③ その後、散水・乾燥を4~5回繰り返す。 |
![]() ④ 一度の処理で軟化した部分 |
![]() ⑤ 第2回目処理 翌日、同量のOAを散布。 散布直後に泡が出ており、土壌に浸透していると思われる。 |
![]() ⑥ 二度目の処理で、スコップで掘り返せるようになった。 |